デジモンアドベンチャー:第38話感想

デジモンアドベンチャー:第38話「燃える 蒼き友情」感想

脚本:佐藤寿昭 絵コンテ:鈴木正男 演出:ひろしまひでき 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:直井正博

●全体を見て:録画のタイトルには「生贄のガブモンを救え!」と追加されている。おい、また難しい漢字かよ;
友情の紋章の発動は、無印第23話「友よ!ワーガルルモン」のヤマ丈を思い起こさせるものかと思いきや、ヤマトとガブモンの友情がメインだったとは。ヤマトが丸腰で体を張ってガブモンを救いに行くという、『パートナーデジモンと子どもがいっしょに戦う』という今作のコンセプトが多分に生かされた回。ただ、前記のように、ゴマ丈ファンとしてはヤマトとガブモンのやりとりが何だか無印のゴマ丈に似ているものだから微妙な感じがした。ともかく、ヤマトとガブモンの出会い(まさかこの話数まで引っ張るとは…)と絆が多く描かれ、ヤマトの家庭環境も初めて描かれ、内容が濃かった。
鈴木正男さんは、経歴等調べたが不明。

●ヤマト:特にエピソードなくガルルモンに乗り一人走っているシーンの引用だけが長く続いてのやっとの出番。合流が遅れたいきさつが判明。先輩の丈を呼び捨てなのは無印と同じ。小学生だから、先輩後輩の意識が中学生と比べ少ないからだろうか。いつもは独りで抱え込むのにガブモンの生死がかかっているためか、ゴマ丈に率直に支援を求めるのが新鮮。出会いの時ツノモンに対してめちゃツンデレ。ツノモンの「俺もこっちに用があるんだ」はまんま無印第7話のゴマ丈凸凹コンビのやりとりに違いないので、偶然なのかリスペクトなのか。「俺の初めての友だち」って、RWではクラスでぼっち君だったのか?クールとはいえ意外。

●ガブモン:時期は早かったが太アグと同じく、ツノモンとしてヤマトを待っていてある日突然出会ったことが判明。メフィスモンには足止めを喰らったというよりガブモンの仲間を思う決意で敢えて参戦した。ガブモンを救うというヤマトの熱い想いに、ワーガルルモンサジタリウスモードへ進化!主役然とした貫禄でメフィスモンに圧勝する。攻撃したら凍っていたのは、メタルガルルモンへの兆候か。勝利のハイタッチも名場面。

●丈:東京やヒカリの危機を知っていながら長い事温泉漬けだった人。温泉の勢いで飛ばされてヤマトと合流するという偶然がヤマ丈派にはニクい。持ち前の大きなカバンも無事で何より。ヤマトを後輩なのに君付けなのが印象的、しかも再会に涙。温泉を散々引っ張って、やっとお湯から出て着替えが済んでホッとした。ヤマトに頼られたのを喜ぶ素直さ、えばりもせずヤマトに協力しやさしいところはほんとに大好き。カバンの中の参考書は見えたのを書くと「化学の基礎」「元素周期表」「日本史・年代暗記法」「社会」。理系も文系も勉強してるんだね。何とメフィスモンの死の呪文に対抗して、受験勉強で培った山のような情報が呪文のように効いてしまう。これは、無印第11話「踊る亡霊!バケモン」でテストに効くというお経を唱えてバケモン様を退治した事へのオマージュだろう。全身が輝くほどのパワー!トループモンが勝手に服従。さすが受験生の強さここにあり。高見氏によると、アフレコ現場に現れた草尾毅さん、円周率をぶつぶつと…。でも本番はばっちりだったそうで、ありがたく聴かねば。第一声の「集中ー!」は、まさかこのご時世、鬼滅の刃からの引用ではないですよね??ご存知と思うが、最初の「祇園精舎の…」は平家物語の冒頭。「なんと大きな平城京…」は日本史の年号の暗記法。「3.14…」は算数の円周率。「水平リーベ…」は化学元素の暗記法。こういうのが中学受験に必要なのかの現実性は、今どきの実際の受験生に聞いてみたいところ。

●ゴマモン~イッカクモン:ハープーンバルカンて、黒い円錐から緑のミサイルが飛び出るのだけど、黒い円錐のままヤマトに階段として使わせていました。そんな方法もあるんだ、よく爆発しないで済んだな。それと遠距離からなのに命中の精度がハンパない、すごい。けれどそれ以上の活躍は無く丈先輩に譲った感じ。

●ミミ:ソーサーまで付いた葉っぱ製のティーカップでの優雅なティータイムは、冒険中もマイペースなミミとパルモンによるものだろう。ガブモンが大ピンチなのに…

●タケル:無印と同様に石田家が共働きのすれ違いから、ずっと以前から少なくとも別居(離婚までしたかは今回では不確定)しているという家族背景が判明。ただ、親の登場シーンは一切無し。心配だったのだろう、大好きなヤマトとの合流の一番はぺガスモンに乗ったタケル。

●メフィスモン:語源と思われるのはMephistophelesメフィストフェレス、ゲーテの代表作「ファウスト」に登場する誘惑の悪魔のこと。薄気味悪い巨大な雄山羊の姿をした堕天使型の完全体。アポカリモンの残留思念データから産まれたという究極の闇の存在だ。得意技「ブラックサバス」は、耳にすると死に至る死の祝祭を祈祷する暗黒の呪文。ミレ二アモンの欠片に力を送り込んでいたが、闇の力の恩恵を受けるためにやっていたのか?セリフが呪文だけなので詳細は不明。声は岩田光央さん、埼玉県出身、青二プロダクション所属、「AKIRA 」の主人公、アプモンのメッセモン等々を演じたベテランさん。

●トループモン:troopとは①移動する群れ②軍隊。アンデッド型の成熟期。特殊ゴムの体に他のデジモンから奪ったエネルギーを詰めて作られた人造デジモン。疲れもせず死を恐れず命令されたことを実行するだけの戦う機械のような存在。だからこそ、丈先輩の呪文?が如実に効いたのだろう。けれどメフィスモンが倒されてからの動向は不明。ろくなセリフは無いものの、声はなんと4人、既出の寺崎千波也さん、中村光樹さん、片貝直生さん、今川柊稀さん。

●サラマンダモン:salamander、四大精霊のうち火を司る、小さな竜のような姿の精霊が語源と思われる。勇気のデジメンタルで進化した、サンショウウオのようなアーマー体。

●エレキモン:既出と色違いの個体。メフィスモンのブラックサバスにて黒水晶にエネルギーを取り込まれてしまい、かわいそう。はりつけなのがメフィスモンの恐ろしさをさらに強調している。

●チビックモン:クロスウォーズで登場した、スターモンに進化するのが夢というスライム型の幼年期Ⅰ。可愛らしいけれど、大図鑑ではかまってもらえないと「めそめそしてうっとうしい」と酷評されている。今回はちょい出で逃げるだけの雑魚モン。レアピックモンも同様。「rareレア・珍しい」と、「pickつつく」が語源と思われる。

●エルドラディモン:お城は体の一部なのか付属物なのか「背負っている」という。ただ、頭頂が城門になっているのは見てきた通り。インタビューって、喋れたんだっけか?

●次回予告:やっと合流した子どもたち。ポテトにハンバーガー、まさか再びロッテリアとのコラボあり?!ないにせよ、親しみのあるアイテムが出て来て楽しそう。丈先輩が「友情」って、これも無印第23話かと思える展開。そう、23話って何気にヤマトというより丈がまず友情のため身を呈した回なんだよね。丈先輩が主役の「地獄」「ポテトへの愛と悲しみ」って、ギャグ回フラグですか?ちょい不安…。

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