DIGIMON BEATBREAK 第8話感想

DIGIMON BEATBREAK 第8話「消エル教室」感想

脚本:山崎亮 演出:ましろ 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:山下梢、中野彰子、吉田雄一、酒井夏海 美術:神綾香 制作進行:平川稜久(読み仮名を調べたがわからず)、小林鈴音 演出助手:采野晴樹、渡部未来 (原画にまた八島善孝氏、直井正博氏の名が。でも人数多いのでごく一部を担っていると思われる。そうだよね~作画良いもん。) <2025.11.23.放映>

山崎亮氏は、ワンピの脚本で有名な方で、ゴスゲでも書かれている。ましろ氏は調べたがどういう方か不明。サブタイトルは、テストの成績優秀者が複数、教室から消えたことを指す。どこかゴスゲを思い出させるタイトル。小難しい設定が出てこなくて少しほっとしている。

●新光ヶ浜高校:視聴覚室の照明が消える。17時20分、チャイムが鳴る。放課後になりたてなのに、教室(階段状で、大学の講義室のようだ)も階段も洗面所も無人。部活の生徒いないのかな。ちなみに学力重視とは進学校という設定?

●トモロウ:視聴覚室で鎖に引っ張られ消えるときの「ゲッコー…モン」のかすれ声が色っぽくて興奮しました←変態。

ミミックモンの必殺技発射の際にエラー検知!トモロウの特異なe-パルスのせいと気づいて「だったらもっとくれてやる、俺のe-パルス!」そしたらミミックモンは制御不能となり自爆した!鎖を解かれて、ゲッコーモンと感動の再会!この二人の仲良しっぷりはすっかり定着したな、良きこと。特異体質とは言えトモロウにはどんだけ余力があるのか(これならシェルターの幼年期を十分養えるのでは)。ゲッコーモンにもe-パルスを補填したら、もう怖いものなし、制御を失ったミミックモンに勝利。クラモンへと無力化に成功する。高校の時計は22時14分、解放された生徒たちは凍結に至らず無事搬送される。ヒトミ、災難続きな人。

ところがクラモンはトモロウの膝を抜け出して、こともあろうに出張ってきた河原崎に衝突。回収されればその先は…。

シャングリラエッグにこだわるハジメの狂気に直面、「なんかつまんねぇな」理解や共感を示さなかった。キョウの言う「共に暮らせる未来」のほうが良いと。「俺の居場所はここじゃない」「俺は俺のビートに従う!」高校よりもグローイングドーンと決めて、気持ちの大きな区切りをつけた。自分のビートを信じてがんばってほしい!これで高校中退、と言っても1年の5月すぎだから、ほぼ中卒。ご両親、存命ならどうにかしないのかな。2025年現在も、不登校の数は多いが、近未来でも多そう。学校という教育制度が良いほうへ大きく変わらない限り、一定数発生するのは仕方ないと思う。大切なのは無理に登校することではなく、選択肢が複数あることと、本人が自分の意志で進路を決めること。トモロウ、間違っちゃいない。

●ゲッコーモン:進化回の遅さについては、テイマーズのギルモンを超えた模様。年末にドカンと一発きますかね。トモロウのカバンで持ち歩かれてるのカワイイ。謎のモンの鉄球で一方的に攻撃されて、しかも最初から空腹でへたばってしまう。ミミックモンに無駄に突っ込んでいきウルヴァモンにいさめられるが「だってこのままじゃトモロウのe-パルスが全部吸われちまうんだってナ!」と落涙。

なぜかトモロウの成績が振るわないことを知っていた。背景描写から、赤点テスト用紙でも目撃したのか。

●レーナ:アイキャッチは今回レーナ版。後はマコト版が待たれる。犯人の情報のない生徒失踪事件を、キョウなしで請け負う肝っ玉。サーバールームに開かれたミラーワールドがミミックモンの罠かもとはわかっていて飛び込む。鉄砲玉姐さんが、それでもトモロウを制止するからには、相手の格が違うということ「トモロウ…やめな」。右腕を左手でつかんでうつむく、レーナとて思うところはある。

●ウルヴァモン:防火シャッターを止めるお手柄。巨大化したミミックモンに苦戦「あんなのぶっ放されたら、このへん全部吹っ飛ぶわよ!」大ピンチ。絶命的な発射5秒前からのカウントダウン!スリリング!しかしエラーで不発に。

●マコト:ミミックモンを解説「学校のサーバーを乗っ取ってるみたいです」「敵をデータ化して体内にとらえる能力を持っているんです」「捕まえた人たちのe-パルスを吸って巨大化してるんです」。解説役、連絡係以外の顔も見たいところ。次回に来るか。小学校はどうしてるのか、不登校?家族は?興味深い。

●キロプモン:パラライズエコーがミミックモンに効かなかった。でも主役がアレだし進化はせず。言葉少なだが、言い方がいちいちカワイイ。

●キョウ:今回は本当に休息中。

●ミミックモン:擬態を意味する英語「ミミック」が由来と思われる。端末を守るためのセキュリティソフトが突然変異したと考えられる突然変異型の成熟期。テリトリーに侵入したウィルス種を捕らえて取り込む。体内には多くのデジモンが封印されており、織から出ている腕や角はすべて取り込んだデジモンの一部。必殺技は、檻から霧を放ち動けなくさせて取り込む「ヒンダーマイアズマ」、封印したデジモンからロードした左腕の武器「デッドショット」。

「私の計画によるとデジモンの介入は想定外」人型でないのに一人称は「私」なんだ。「抹消」想定外のゲッコーモンを鉄球で追い詰める。そこへレーナ達が参戦!最初のピンチ回避。生徒失踪事件の犯人と明かされる。

「あなたの思考をインプットしました。これより、抹消計画を実行します」、それはハジメの本心ではあったが、命令はしていないのが罪に問えるか難しい。捕らえた5人とトモロウとヒトミのe-パルスを吸って巨大化し、レーナ達は苦戦。

CVは松嶌杏実さん。今までの脇役の積み重ねで、メインのゲストキャラ担当、おめでとうございます!

●疋田ハジメ:成績優秀者をひどく妬む心がミミックモンを生み出してしまったサポ主。上位者がいなくなれば一位になれるのにと思っただけだが(なんて虫の良い思考)、思いが強すぎたためサポタマからミミックモンが具現化した。こんな風にデジモンが誕生してしまう世界、なんて恐ろしい。当初はミミックモンを止めようとしたが中に封印されてしまい、「頼む、何とかしてくれよ!」と他責に走る。巨大化するミミックモンを止めようともせず黙認。結局、国民保護省に表向きは被害者と話をつけられ、しまいには「こんなとこで人生詰むわけにいかないんだ。もっと、もっと上へ!シャングリラエッグに行きたいんだよ!僕は!」と目を血走らせ罪の意識もなく開き直るのが醜い。これが「理想の自分を目指す」社会の闇の面。CVは小野将夢(まさむ)さん。青ニプロ所属の若手の方。ゴスゲでフライビーモンで出ておられる。

●芹沢ユウト:6時5分、呼び出されて視聴覚室を訪室。登校時刻早すぎません?小柄に眼鏡のいかにもガリ勉風の生徒。先日の学力テストで最優秀の成績を収めた生徒のため、鎖で拘束されミミックモンに「排除」される。浮かぶデジ文字に、デジ文字でない記号が混じっているその作画の意図を問うてもいいですか?いい加減に描いてないよね?!場合によっちゃ怒るよ?(もう怒ってる;)成績上位者はヒトミのサポタマによると「UNENO HARUKI /KOMIYA KEI /SERIZAWA YUTO /TONO AKO /NIIYAMA SAKURA」、芹沢が一人目でないから、成績順ではない模様。調べて出てこなかったが「さいの」でなく「うねの」とお読みするなら、演出助手氏のお名前が引用されているという遊び心。ミミックモンの表示では芹沢が一人目、遠野が二人目。CVは辻史人(ふみと)さん。青ニプロのジュニア枠の方。

●ヒトミ:病室から立ち去るトモロウとゲッコーモンを確かに目撃していた。予告のシーンは、ゲッコーモンがホログラムでなく実体があることを触って確認しているシーンであった。トモロウが最初からファーストネームを呼び捨てしているから、顔見知り以上のクラスメートと思われるが、ここまでの描き方からは二人の関係性、距離感がいまいちわからない。コールドハートから復活で一躍有名人に。しかし加害者のハイエモンスカーの存在は隠蔽されている模様。が本人は記憶が定かであり、天馬宅を訪れる行動派「学校へ来て!」強引ですらある。だが、アコの連絡という罠にやすやすと引っかかってしまう側面も。サポ主ではないがデジモンに関わった人物として、再登場するかも。どうでもいいことですが、料理作監のおかげかドーナツ美味しそう。

●遠野アコ:ヒトミの友人で、成績優秀。サポタマの助言に従い、偽の呼び出しに応じていた。それだけサポタマに判断を依存してるということ。トモロウはクラスメートだが知らなかったのは、学校・クラスにまだなじんでないのかな。CVは木村真悠(まゆ)さん。青ニプロのジュニア枠所属。ゴスゲの脇役でたびたび出られている。

●河原崎:何やら「逃走中」のような部下を従えている笑。国民保護省の役人。「バグは排除する。それだけだが」「完了」。それがポリシーなのか本当に無関心なのか、幼年期への同情はみじんも感じられない。トモロウは激しく反発するが、レーナ達に制止される。キョウの言う共生と真逆の権力者側。

●アナウンサー:国民保護省より、生徒失踪事件は高校の大規模なシステムエラー、修正されたと報じられる。真相は隠蔽されて。CVは長谷川禄さん。

次回予告:次回のサブタイトルは「理想郷」。シャングリラエッグについて語られる?作業服を着たトモロウとレーナ、並ぶ車、シェイドモン、ツインテールの少女、マコトの顔のアップ、ひねり糞のような黄色い物?。マコトには何かと注目しているので、期待。

2025.11.25. 記

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