DIGIMON BEATBREAK 第22話「反抗心」感想
脚本:森地夏美 絵コンテ:渡部穏寛(わたべとしのり) 演出:長谷川和哉 総作画監督:諸葛子敬 作画監督:市川吉幸、山下梢、中野彰子、酒井夏海、壮明○ 美術:林竜太 制作進行;望月凛也 <2026.3.15.放映(某マラソン中継のため3月8日は放映なし)>
公式のあらすじは「クレイの望みを叶えるために、執拗にキョウを狙う内藤。一方、裏切り者を始末するように命令されたホタルコは苦悩する。その時、五行星のひとりである水の星、深淵のホノカが現れ、タクティクスを狩りに来たと宣言する。」
相変わらず、どのキャラも良いけど推しは特にないしグッズも買ってないです(’アニメディアは買っている)。感想書きの苦手意識も変わりません。一つの話数に複数のキャラの掘り下げがあるのには慣れないとと思います。サブタイは、ホタルコの内藤への「反抗心」でよいでしょうか。ホタルコがメインで、脚本はやはり森地さんでした。渡部さんは、NARUTOなど手掛けたかなり大物な方のようで、唐突な登場ですね。ライトは天才の意味を問い直し、グラニットは生き延びる本能に目覚め、ホタルコは仲間を信じることを学び、人生の転換点を迎えた。がんばれ!
●トモロウ組:「お前のことは気に食わない。けど、マコトが守りたいってなら、加勢する」。年下のマコトを、仲間として対等に見ているから、何なら尊敬すらしてるから、出た言葉。
●マコト組:小柄な10才児が年長の女性を体を張ってかばうとは、体力体格どうなってんの。前回のレーナといい。マリンキメラモンの猛攻に心折れたホタルコに「どうしてですか!ひとりじゃ勝てなくても、二人なら、勝てるかもしれないじゃないですか!ホタルコさんの周りには家族も、タクティクスの仲間も、シャコモンだっているのに!助け合うことの、何が悪いっていうんですか!」「ホタルコさん、あなたは独りじゃないんです」「僕たちも一緒に戦います。だから信じて下さい!」相変わらずの年令に見合わぬ聖人ぶり。涙をにじませるホタルコ。
●キョウ組:たまたま廃屋敷があったからチームは休息が取れた。五行星では新米のホノカと、互いに面識はなかった。ホノカの評は手厳しい。スキンシップと共に「お疲れ!お前たちが無事でよかった。今日はちょっと、いい肉でも買うか!」ねぎらいのごちそうと言えば「いい肉」、若い男性らしい。私なら40~50代から肉を欲しいと積極的には思わなくなりました。
●ホタルコ:散々デジモンをデリートしてきて、さてグラニットの抹殺を命じられるが、苦しむグラニットを見てどうしても殺せなかった。良心と仲間意識。父を亡くし、もともと裕福ではなかったであろう家計がさらに厳しくなり、母と幼い弟妹を抱え、自分が頑張るしかないと考えたのは無理もない。貧困を馬鹿にされ、学業で名誉挽回と自立して収入を得ようとした。責任感と努力、全てを一人で抱え込んで。研究に入れ込んでの睡眠不足と苛立ちがバグとしてシャコモンを生み、大学にいられなくなったのは皮肉。「あなたには笑顔でいてほしいんだから」という母の温かい想いもむなしく。「久遠寺マコト。非情な判断を下せない。常に仲間に頼りきり。私はあなたみたいな甘ちゃんとは違う!たった一人でも強くなる、そう思ってやってきたのに!」一人で抱え込む、そんなところが弱点だよ。周りに頼ってもいいのに。…いや、どうかな。私ももし母子家庭の娘になって幼い弟妹がいたら、ホタルコと同じように家計を楽にしたい、早く自立したい、と思いつめそう。それほどに、日本の母子家庭の事情は厳しい。小さな自営業ならなおさら。せめて奨学金は返済不要にしてほしい。蛇足だが、学費から生活費まで何十万円と、外国人留学生を厚遇するなどもってのほか!あと、父が病死でなく離婚なら、養育費を必ず払わせる仕組みが必要。父親が経済的にも養育的にも逃げおおせられるのはおかしい。
「家族は何があっても私が守る、植菌も自分で返す!チームセブンは今後一切、あなたの命令は聞かないわ。今日付で辞めさせてもらいます」。内藤との決別はわかるが、タクティクスは辞めるがチームセブンは存続という矛盾。私はライトに人望がないと思ったけど、ホタルコはチーム自体には愛着や誇りがあるのですね、初めて知った。グラニットと共にライトを探したいというし。ライトがミラーワールドにいるというのは確かな情報?平手打ちの挙句に「くたばれゲス野郎!」これはきつい仕打ち。自業自得ですが。「あ~あ、全部やり直しかぁ」「私たちなら大丈夫、優秀だもの」。うちも母子家庭で息子に苦労かけたので、ホタルコは罪は償うとして、将来的に研究職に戻れるといいな。マコトのホタルコへの思慕は、恋愛には発展しなさそう、ちょっと残念笑。
●シャコモン~ティロモン:「今まで、あなたの意志を尊重したくて遠慮してたけれど。暗くて寒い場所で耐えしのぐより、大海原を自由に泳ぐほうが、ホタルコには合っていると思う」「どんな決断をしても、私はあなたと一緒よ」礼を言うホタルコ。現時点でホタルコはちまちましてて、大海原を自由に泳ぐキャラには思えないんですけど、そういう未開の道がこの先に広がっているということでしょう。遠慮というのは、シャコモンが生まれたおかげでホタルコが大学を追われたことへの罪悪感と思われる。だからグラニット抹殺という非情な命令にも従った。やめてくれるとどこか信じて。
●グラニット組:殺されかけたのに、なんちゃら言ってホタルコを助けに来た。ホタルコが命令に従うしかなかったと知っているからでは。グラニットも、チームセブン(ホタルコ)に愛着、帰属意識があったのかな。ルドモン、いくら消耗とは言えサポ主が殺されかかってるのに起きないってなぜ?ルドモンは盾を壊されてたのに、ティアルドモンの装備は変わらないのですね。そしてルドモンに退化したら盾も戻っていた。盾は再生できるってこと?
●内藤:「クレイ様の完璧は私だけでいいのだ!」いくらクレイが命の恩人とは言え、クレイへの忠誠にどこまでこだわる。忠誠というか執着。もはやキョウへの勝利が手段でなく目的と化している。部下の境遇を思いやるどころか、ホタルコが研究者に戻りたいことも、家族に仕送りをしていることも知った上でそれを人質にしての複数の無茶ぶり、そりゃあゲス言われるだろ。この人、株下がりっぱなし。でも物販でアクスタは一人だけ完売するという謎のグッズ事情。小松由依氏が、細身でスタイリッシュなメインキャラばかりだから筋肉質のキャラにしようと肝入りだった内藤。実はファン多いのかな?
●ギガスモン:五行星も出てきたのでムラサメモンは余力をあえて残していたのか、「終ノ斬・哭雨(ついのざん・こくう)」の一撃で、敗れてしまった。幼年期ボタモンはどうなったのか描かれておらず、内藤は砂に消えた。
●ホノカ:「五行星の水の星、深淵のホノカ!王会長からの命を受け、賞金首クレイ・アルスラン及びタクティクスを~、狩りに来ましたv」と楽しそうに宣告。「あ~あつまんなーい。雑魚すぎてかわいそ~。もう終わりにしちゃおう。していいですかぁ?いいですよね、もちろん」「ぶあっくしょん!やめて!ホノカ、青春アレルギーなの!雑魚同士でのかばい合い無理!寒い!ぞわぞわする」「はぁ…萎えた。帰る」表情をころころ変えて、悪辣なのにイカレた軽いノリの気分屋という個性的なキャラ。イカレぶりも「殺(や)れ」の怖さもさすが釘宮さん。いちいち面白いのでもっと見ていたかった。青春アレルギー、笑。自身はどんな青春時代を送ったのだろう。結局チームセブンも内藤も倒さずに引っ込んでしまったのはあとで怒られたりしないんだろうか。「覚えてろよー」の棒読み。これって普通負けた側の捨て台詞では。あっけにとられる一同、笑。
ネットでホノカのことをおそらくは男性であろう筆者が「メスガキ」と表現しているのを見た。広く定着している「ガキ」はともかく、女性がメスであるのは生物学的事実だが、人間ではなく動物として見下していると感じ、私は差別表現だと考える。さらに気になったのは、この表現がこの筆者の使用のみにとどまらず男性全般に浸透しているような印象を持ったこと。そうでないことを祈るが。
●マリンキメラモン:海のデジモンを切り貼りしたような醜い姿。五行星だけあってさすがに強く、ナイトキロプモンもティロモンも苦戦し一撃で排除された。CVは本田貴子さん。大沢事務所所属、洋画の吹き替えが有名で、個人的にはハム太郎ののっぽくんが印象的。声優の養成機関の同期は遠近孝一さん、橘U子さんなど。
●クレイ:失脚どころか、王会長にとって代わろうとしていた野心家。ラストシーンの砂漠に一人、はチームワン~シックスが集結できなかったってこと?次回に注目です。
●ゲンジョウ:タクティクスのせん滅はほぼ完了、と会長に報告。対する会長の無言が重い。ほぼ、というのは内藤やチームセブンがまだということか。
●同僚(研究室の):CVは橘内良平さん。もう一人の女性の同僚のクレジットはなし。レギュラー声優さんの兼役か?どうでもいいことだがこの女性、ボブヘアなんだけど男性みたいにワイシャツとネクタイをつけてるんだよな。ちなみにホタルコは白衣の下はTシャツ。
次回予告:次回のサブタイトルは「奪うための力」。叩きつけられるウルヴァモン、レーナ、したり顔のクレイ、プロガノモン、臨戦するアルマリザモンとトモロウ、大声で笑うクレイ、真剣に見つめるキョウ。賞金首となったクレイ。キョウとクレイの最終決戦か。
2026.3.22. 記